軽躁を制する者が双極性障害2型を制する!!

2016年9月に双極性障害2型と診断されました。闘病生活中です。元々は作業療法士になるための勉強方法や勉強内容などを書いていました。

『双極Ⅱ型障害という病』まとめ6 第四章 治療の指針

双極II型障害という病 -改訂版うつ病新時代-

双極II型障害という病 -改訂版うつ病新時代-

 

治療の方針についてのまとめです。

一番重要なところですね。

 

 

<第四章 治療の指針>

P81

双極2型障害の治療は未開拓の領域である。

まだエビデンスと呼ぶに値するほどの知見はない。

残念ながら、双曲2型障害を的確に診断することは、現場の臨床家ですら、

まだ危ぶまれるものであり、ましてや研究者においてはのぞむべくもない。

 

P82

薬物療法にせよ、精神療法にせよ、双極2型障害には単極型うつ病のために

開発されたツールは役に立たない。

一向に歯が立たないのであり、それだけならまだしも、

悪化させてしまうことがある。

他方、双極1型障害に関する知見は、部分的には役に立つ。

しかしやっていみればわかることだが、勝手が違う。

何度か指摘したように、双極2型障害は1型とは質的に異なる病態なのである。

 

抑うつをしっかり捉えること

P90

躁だけでなくうつ状態に関しても、双極2型障害は「極性」がクリアではないのである。

それゆえ、まず、抑うつをしっかりと固定しなければならない。

 

P94

抑うつを固定することの重要性は、

単に「正しい診断→正しい治療」といった文脈だけでとらえるべきものではない。

まずは、抑うつを自覚することが、この類型ではかなりの苦痛の軽減に役立つからである。

すでにして治療的なのである。

たしかに双極2型障害の患者自身が抑うつを認識することはそれほど容易ではない。

 

速い波と混合状態から抜け出すこと

P96

単極性よりも双極性の気分変調がある人のほうが、気分の波から自由になるのは容易ではない。

とりわけ双極2型障害には、この病態に固有の難しさがある。

とりわけ問題となるのは、「速い波」と「混合状態」である。

ともにBP2では出現する頻度が高い。

そして、これがあるかぎり、回復の軌道に乗ることは困難である。

このことは強調してもしすぎることはない。

この場合も、認識することが重要な一歩となる。

混合状態の場合には、もう少し工夫が必要になるが、原則は同じである。

 

P98

◆休息について

気分障害の治療の基本は休息である。

ただし容易なことではない。

それはまず、たとえうつ状態においても、軽躁的成分が彼らを動かし、じっとさせておかない

ということがある。

しかも、少し注意をこらさないと、見逃す恐れがある。

 

P100

BP2の患者にとって、抑うつで療養中にアジア諸国へ海外旅行に出かけるくらいは茶飯事であって、

わざわざ医師にことわるまでもないと思っているようである。

閉塞状況を強く忌避するという心性。

彼らには、つねに状況に風穴を開けておかなければならない。

さもなくば窒息する。

 

P102

うつの揺り戻しが一定の範囲を超えないのであれば、

単発的な逸脱はあまり堅苦しく捉えすぎない方がよい。

BP2には変化がつきものである。

それゆえ、杓子定規な休息の処方は避けてしかるべきであるし、遵守もされないだろう。

多少の融通は利かせなければならない。

神田橋は双極性障害に対して「気分屋的に生きれば、気分は安定する」という標語を編み出した。

BP2の患者は、「一人でいられる能力」が意外に高い。

筆者の経験では、再現性の高い所見である。

この「自閉能力」は、治療上有用である。

では、休息にはどのような意義があるのだろうか。

もちろん、それはまず生理的な回復のためのものである。

そして社会的に容認された形で、病者役割を得ることにより、

心理的にも負荷を取り除くものである。

さらに、BP2の場合、重要な治療的意義をもつ。

それは、「何をしなくてもよいのだ」というメッセージである。

 

P105

何か役立つことによって、はじめて自分は承認されるという、BP2の心性は、

しばしば彼女らを駆り立て、回復の発動を妨げる。

この事例では、休息の指示が、たくまずして「あなたはそのままでよいのだ」という意味として

聞き届けられたのである。

休息がなされたならば、BP2の治療は半ば成功したとみてよい。

 

◆治療の枠組み 当事者にやってもらいたいこと

P105

まずは服薬である。

その際、服用してどうなったのか、効果や副作用、

そして「飲み心地」について必ず報告してもらいたい

 

P106

最も重要なことは、「生活リズムの確立」だろう。

これが乱れているうちは、回復は難しい。

ポイントは朝決まった時間に起きること、これにつきる。

ついでに陽光を浴びる

次に昼寝をしないこと

こうした治療環境の整備に欠かせないのが、セルフモニタリングである。

睡眠覚醒リズムを中心とした簡単なダイアリーをつけることは、

最近ではかなり行われるようになった。

これは必須アイテムといっていいだろう。

睡眠覚醒リズムを乱さない範囲なら、活動してもよいということになる

適度な作業や運動は、地味ではあるが、気分障害の回復にとって重要である。

 

 

 

<まとめ>

1.とにかく「生活リズム」が重要

2.服薬も基本

3.抑うつを自覚する

4.休息する 「自分はそのままでいいのだ」

5.状況に風穴を開けておく

6.単発的な逸脱はあまり堅苦しく捉えすぎない

こんな感じでしょうか。